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◆ 1/8 スケール

【源 ちずる】

1/8 scale Minamoto Chizuru @ Kano-Kon
アニメ『かのこん』より。
 
- ちずる制作記 番外編  08/03追加改訂 -

 

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●というわけで、ガレキ制作の強い味方、瞳デカール
を作ってみました。

●前に作った完成品の画像を元に、Photoshop5を
使ってちまちまちまちまとぬりぬりぬりぬり…。
  …普通はllustratorとかPainter使うんでしょうね。

●しかもタブレット無しとか無謀(苦笑)。…丸1日掛
かって
出来たのが左画像下。オリジナルは高さ5mm
も無いけど解像度は無駄に高め(2400dpi)だったり。

●これをMD5500で昇華フォトカラー印刷して試し貼り
したのが左画像上。若干位置合わせが甘かったかな?

●この後微調整したモノをWF2009夏でちずるのおまけ
として付けましたが、提出用完成品の制作にも使用。

●ぶっちゃけ、完成品を複数作る必要から、作業を楽に
する為にデカール作ったようなものだったり。


●で、デカールを使った作例がこちら。↓
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●二重だけスミ入れする感じでラインを引いて、あとは水に浸したデカールを
のせて綿棒で余分な水気を吸い取りながら位置合わせ→デカール軟化剤を
塗布し柔らかくなったところで綿棒で押さえる感じに馴染ませれば完成です。
 
是非お試しあれ。
 

◆ 第五回 “ がんばっちゃう? ” ◆ 


●キットの塗装・組立について少々。

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●顔はモールドに沿って描いてこんな感じに(←)。細かい部分は
 版権イラストなどを参考にするのが良いかと。

●下睫は二重線です。しかし内側のラインは瞳の縁に重なるので
 ほとんど一本にしか見えません…う〜む。

●今回は瞳の縁取りにコピックモデラーの0.02を使ってみましたが、
 もう少し慣れが必要かな…線のアタリをとる位には良いかも。

●頬の紅は2色のパステルを綿棒で擦りつけてトップコートで定着
 させてます。


●髪の毛(特にアホ毛の部分)などはパーティングラインを消す際に細く削り込んで、よりシャープにすると
 良いでしょう。(↓)

●今回黒髪と金毛の両バージョンを作製。といっても本体をもう1つ塗るのも面倒だったのでコンパチに。
 自分は黒髪のほうが好きなのだけど、画像ではディテールが分かりにくいのが難点…。

090512C02.JPG - 45,498BYTES

●ベースが寂しかったので足跡のシールを作ってみましたが…う〜んタイトルロゴのほうが良かったかな?

●このキットはマスキングの手間もほとんど必要無いので、作るのは比較的楽だと思います。

●ということで、完成したちずるの全貌はこちら↓をクリック!
090512C09.JPG - 68,412BYTES

 (2009.05.14)      

 

◆ 第四回 “ ついにしちゃう? ” ◆ 

■全パーツ
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●分割はこんな感じで全14パーツです。パーツ数が少ないのは相変わらず無茶なパーツ割りしてるからですが、
 如何せん分割線になる衣類を着用していないし、かといってキャストオフして素肌に分割線が見えるのは興醒め
 なので、結果的に上半身一体成型という暴挙に(苦笑)。

●しかし手に袖を通すことはさすがに出来なかったので、Yシャツは前後分割の3パーツ構成です。若干分割線が
 見えてしまうのはやむをえませんでした。(↓画像左)

●シャツを造る上で厄介だったのが、尻尾や髪とのクリアランスの問題です。設定上(↓画像真中のように)尻尾
 はお尻というより腰から生えており、これならパンツ穿いたまま化身しても問題無いものの、スカートやシャツとは
 モロに干渉してしまいます。大きな尻尾を支える関係上、あまり根っこの部分を細くするわけにもいかず(この辺
 が2Dと3Dとでの勝手の違うところですな)、前述の通りスカートをオミットする結果となりました。

●最初からもう少し計画的に造ってれば、こういう皺寄せが出ないで済むのでしょうが、元絵無しでイメージだけで
 作ってるとなかなか難しいです(苦笑)。

090421C02.JPG - 55,331BYTES

●パーツ類の中に妙な形のものがありますが、これは左足の設置台座部分にこのよう(画像右↑)に配置します。
 ちょっと分かりにくいかもしれませんが、公式HPでおなじみの足跡を模したものです。

●足元はどうしようかと考えて、とりあえず脱ぎかけシチュエーションだし、かといって素足なのも着衣が少なすぎて
 味気ないかなということで、ソックスだけ履かせてみたり。


●そんなこんなで、完成した原型の全貌はこちら↓をクリック!090421C07.JPG - 52,087BYTES

 (2009.04.22)      

 

◆ 第三回 “ こっそり見ちゃう? ”  

●分かってる人には今更ですが、各回のこれ↑はアニメサブタイトルからの引用で、あまり内容との関連性はありません。

●アニメの「かのこん」はランキング1位になるほど小学生に大人気だったそうですが、さすがに過激な表現
 があるということで、第7話以降の無料配信は自主的に中止されてたりします。

●確かに、いきなり下着姿でしかも紐パンTバックに上半身はハートのニプレスですからねぇ。元は普通(?)の
 下着だったものを、急遽変更して描き直したのだとか。そりゃもうインパクトは満点です。

●そんな7話の衝撃設定ですが、おっぱいマウスパッドで立体化(?)された以外には見かけないため、ここは
 ひとつ造ってみようかと思ったわけです。

090420C01.JPG - 43,308BYTES

●如何せんシールに紐ですから、本体に一体化して造る
 のが一番楽なのですが、それでは面白くなかろうという
 ことでニプレスも別パーツ化です。

●画像右側は紐パンの結び目ですが、前のシャルロット
 やスウファでは太ももパーツと一体化させたものの、
 意外と塗る時にマスキングが面倒だったので、今回は
 別パーツ化することに。

●1/8スケールですから、画像の方眼紙の目盛りを見て
 も分かる通り、結構小さなパーツです。これくらいの大
 きさになると、ポリパテだけで作るには強度的に不安
 があります。

●そこで使用したのが“光硬化パテ”です。この材料は
 硬化時間が非常に短く、また薄くても強度があります。

●使い方としてはマスキングテープやリップクリームを
 塗布した面に光硬化パテを薄く盛り付けて固めた後
 剥がします(画像の黄色いパーツ)。

●硬化させてもべたべたするので、溶剤などで洗って乾かします。光硬化パテは透けているのが難点で、
 表面の状態が分かりにくい為にポリパテを盛り付けて形を整えています。

●またポリパテには瞬間接着剤を混ぜて食いつきを良くする&硬化後の強度をあげるようにしています。
 (というか、全工程通してポリパテには瞬接混ぜてます。)

●ニプレスも同じように造っていますが、あくまで原型なのでそれなりに厚みをつけてあります。

090420C03.JPG - 52,696BYTES

●完成品を作る際には、ハート型のシールなんかを使えばよりリアル(?)に…とか思ったり(笑)。

                                                     (2009.04.20)

 

◆ 第二回 “ 質問しちゃう?” ◆ 


●イベントでお客さんに「髪の毛ってどうやって造ってるんですか?」と聞かれることがあります。
 自分は一貫してポリパテ工作で造ってますが、取っ掛かりの部分のやり方は、髪の毛の形状で変わります。

●ファンドやエポパテと違って硬化前のポリパテは泥状なので、細長く立体的に盛り付けようとしても垂れて
 しまいます(※小サイズなら可能です)。 またブロックからの削り出しなんてのも到底やってられません。

●なので大抵は最初に芯を作ってその上に盛り付けていきますが、それもケースバイケースで今回のちずる
 の後ろ髪の場合は、心材無しの100%ポリパテで造ってます。

●要は土台をあてて盛り付けてるだけの話ですが、その土台もPPフィルム1枚で十分だったりします。

@                    A                      B
090417C01.JPG - 68,026BYTES

@’           B’ 
090417C02.JPG - 36,257BYTES

●髪の流れを考えながら、左手でフィルムに曲面をつけて
 押さえつつ、右手でパテを混ぜて盛付けます。硬化する
 までの時間で角度や曲面を調整します。
 今回の後ろ髪は3回(A・B・C)に分けて作業。(@)

●PPはパテ硬化後簡単に剥がせます。包装材として身の
 回りに溢れているので、廃品利用すれば安上がりです。

●土台が出来たら肉付け(@→@’,A)していき、あとは
 デザインナイフでラインを出しつつひたすら盛り削りして
 ディテールを造っていきます。

●紙やすりでラインを整え(#320〜400)、表面処理(#600〜
 800)して完成です。(B、B’)

●今回の後ろ髪のように、部分的に細くても互いに交差しあって全体に強度がある場合は上記のような方法で
 十分ですが、そうでない場合には芯を入れます。

●今回は前髪のパーツに真鍮線を芯に入れていますが、この方法は後述の通り一長一短があります。

●まずはてきとーな頭を盛ります(@)。次にパーツの構成を考えつつ後頭部を別パーツ化し、顔⇔後髪⇔前髪
 の各接合面を先に造ってしまいます。前髪のボリュームを“想像しながら”の作業です。

090417C03.JPG - 55,413BYTES

●接合面にリップクリームを塗って前髪を盛り付けますが、その際
 ダボとなる1mmの真鍮線を2本、もみあげの毛先部分まで適当
 な形に曲げて仕込んでいます(A)。アホ毛を作る際もまず0.5mm
 を刺した上にパテを盛り、強度を持たせています。

●真鍮線のメリットは強度に加えて、ある程度角度変更が自由な
 ことが挙げられます。A→Bにおいて、右のもみ上げの流れを
 変更して顔が隠れないように修正。曲げたい部分のパテを崩して
 盛り直してます。

●しかし、この真鍮がディテールを掘り込んだり表面を均してる際に
 表面に出てきて邪魔になることがしばしばあります。

●その場合、無理矢理削り込んだり掘り出して除去しますが、コレ
 が結構厄介なので真鍮を使うのはあまり好きじゃありません。

090417C04.JPG - 38,016BYTES

●髪の毛は削り出すというより1本1本盛り付けていく感じの作業です(B)。顔とのバランスを見ながら、
 納得のいくまでディテーリングします。

●ところで。 上の画像を見て「おや?」と思う人もいるかもしれませんが、実はこのちずるには耳が2対
 あります。化身状態の耳がどうなってるかは設定画にも書いてないし、とくに考えられてはいない様子。

●数多の獣耳キャラで結構謎なままだったりしますが、ここは『あそびにいくヨ!』のキューティア(猫耳ですが)
 
方式で勝手に納得することにしました。
 どのみち組んでしまえばほとんど髪で隠れるので、どうでもいいことではありますが(笑)。

                                                     (2009.04.18)  
 

 

◆ 第一回 “ 初めてしちゃう? ” ◆ 


●それは、とある呑み会の席でのこと。アニメ『かのこん』の話題で盛り上がったとき、
  「いいですよね〜 僕も造りたいと思ってるんですよ〜」…とかなんとか言ったのが始まり。
 後日、大量の資料を送って頂きました。Tさん有難うございます。

●そんなこんなでちずるの制作が決定したわけですが、まずは資料を眺めつつどう立体化するのか考えます。

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■ 資料イロイロ ■                   ■ ポージング検討1 ■

●このちずるに関しては、立体化する上での選択肢が沢山あります。また市販品のPVCも各社発売されて
 いるわけで、二番煎じにならないようにキャラクターのイメージとコンセプトを練りつつ、とりあえず顔から
 全身をパテ盛りしていきます。大雑把な形を出すのに、手っ取り早くジャンクのキャストパーツを刻んで
 使ったりもしてます。(白い部分)

●検討1では、とりあえず振り向いた状態で扇情的なポーズを…ということで試行錯誤している段階です。
 基本的にアニメ設定画ではなく、販促イラストのバランスで造ることしか決まってません。

●更にあーでもないこーでもないとあちこち刻みながらポーズを弄りつつ、髪の毛を造ってそれらしく
 形になってきたのが検討2の状態。↓

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■ ポージング検討2 ■              ■ ポージング検討3 ■

●検討2の段階で ・狐耳&尻尾あり/衣装は#7のアレ+制服脱ぎかけ/キャストオフ仕様 
 というところまで決定。耳とか尻尾とか髪型とかコンパチ仕様にすることも考えましたが、如何せん
 交換部分が大きすぎるのでとりあえず保留に。

●コスチュームが#7のアレな時点でキャストオフの必要あるのか?という考え方もありますが、
 そこはキットを購入して造る人の楽しみということで(笑)。

●ポーズが大体決まったところで微調整をしつつ本体を分割し、その他のパーツも造っていきます。
 一旦バラして元通り組めるようにしてるだけなので、検討2→3は見た目変わりませんが、なにげに
 胸が増量されてたりはします。

●作業が進むと問題点もイロイロ出てくるわけで、シャツ造ってみたらスカートを穿かせるスペースが
 ないことが判明。原因はむしろ尻尾の問題なのですが、これはどうしようもないのでスカートをオミット
 することに。チェック柄塗るのがメンドくさいからとかいう訳では無いですよ? ええ、まったく違いますとも。

●以降はひたすら細部の造形を進めていくわけですが、それは次回以降。

 (2009.04.17)        


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